高齢者人口の増加は、日本社会にとって避けては通れない問題だ。家計が保有する金融資産に占める75歳以上の割合は2015年で22%。2030年には31%に達する見通し。金融業界においても、高齢者対応をいかに充実させるかは重要なテーマとなっている。

 そんななか注目度が高まっているのが、「金融ジェロントロジー」である。加齢に伴うさまざまな課題を扱い、より良く生きる方法を追求する老年学(ジェロントロジー)の知見を金融分野に応用しようというわけだ。高齢者の資産選択や資金管理といった金融に関わる問題解決に生かせるという期待が高まっている。

 金融DX(デジタル変革)に関する重要トピックを10分×6レッスンで学べる教育動画サービス「FinTech Camp」では、金融ジェロントロジーの第一人者であり、慶應義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター長を務める同大教授の駒村康平氏を講師に迎え、金融ジェロントロジーの全容を詳しく説明してもらった。