東京証券取引所などを傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)がクラウド活用を加速させている。クラウド利用を促進する組織を設けたり、米Amazon Web Services(AWS、アマゾン・ウェブ・サービス)のパブリッククラウドを活用した共通基盤を構築したりするなど、組織とシステムの両面で体制を整備している。

 クラウド活用で中心的な役割を担うのが、グループのデータやデジタル事業を集約する形で2022年4月に始動した中核子会社のJPX総研だ。JPX総研は2022年8月にAWSとの連携強化を発表し、クラウドの利用範囲拡大などを検討している。

 金融DXに関する重要トピックを10分×6レッスンで学べる教育動画サービス「FinTech Camp」では、JPX総研 ITビジネス部デジタライゼーション部長の西端恭一氏を講師に招き、JPXにおけるクラウド活用のポイントを解説してもらった。