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仕事の実績がそのまま個人の信用に化ける

 クラウドワークスも2017年12月、「クラウドスコア」に基づく与信審査により業務の報酬を納品前に受け取れる「クラウドキャッシュ」を始めた。クラウドファンディングのCAMPFIREと提携する。Webで手続きが完了し、最大100万円の前払いが可能となる。過去1年以内にクラウドワークスで納品実績のある会員が対象だ。2018年中に融資額6億円を目指す。

 こちらもサービス開始時から蓄積したデータ約165万件を活用する。機械学習により同社が「プロクラウドワーカー」と認める優秀なフリーランス約3000人の特徴を分析。納品実績や発注者評価、発注額などのデータから借り手のクラウドスコアを算出し、CAMPFIREが与信審査に利用する。

 クラウドワークスは融資元であるCAMPFIREの意向を反映しつつ、クラウドスコアの計算手法についてチューニングを重ねている。小林哲也Fintech事業推進室室長はスコアの計算で重視する指標について、「希望する融資額に対し、返還に必要な金額をどれだけ連続して稼いでいるかどうか」を挙げる。

クラウドワークスの小林哲也Fintech事業推進室室長
クラウドワークスの小林哲也Fintech事業推進室室長
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 クラウドソーシングサービスの市場規模は右肩上がりだ。中小企業庁が発表した2017年版「中小企業白書」の予測によると、クラウドソーシング上での業務発注額は2018年度に1820億円。2013年度の215億円と比べ約8.5倍となる。2020年度には2950億円に達する。

 ランサーズが2017年5月にまとめた数字によると、副業や個人事業主などを含めると国内のフリーランスは1122万人。所属する会社や組織の名前に頼らずとも、エンジニアが個人の信用を自らの実績で担保できる。そんな時代が到来する。