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 トヨタ自動車は2018年2月26日、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づく排気量2.0Lの新型パワートレーンを開発したと発表した(リリース)。同社は2017~2021年の5年間に19機種のTNGAベースのパワートレーンを投入する計画であり、今回の発表によって11機種がそろったことになる。

パワートレーン製品企画部チーフエンジニアの山形光正氏
パワートレーン製品企画部チーフエンジニアの山形光正氏
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 これまで同社のパワートレーン開発はエンジンや変速機などのユニットごとにリーダーを立てていた。しかし、昨今の急激な技術変化に対応するために、パワートレーンカンパニーにもシステム的な視点で事業・商品企画から製品開発まで一貫して管理する「チーフエンジニア」職を2017年1月に新設している。今回、同チーフエンジニアの山形光正氏が新型2.0Lパワートレーンについて説明した。

新型2.0Lエンジン
新型2.0Lエンジン
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 新型2.0Lエンジンは、2017年に新型セダン「カムリ」に搭載した2.5Lの「Dynamic Force Engine」をベースにしている。直列4気筒で、最高出力と最大トルクはエンジン車用が126kW/6600rpm、205N・m/4800rpm、ハイブリッド車(HEV)用が107kW/6000rpm、180N・m/4400rpm。ボア(内径)は80.5mm、ストローク(行程)は97.6mm。圧縮比はエンジン車用が13、HEV用が14である。排気性能も日本の「平成30年規制」や米国の「SULEV30」、欧州の「Euro6(RDE)」、中国の「国6」など、各国の規制に先行して対応した。

発進用ギアを備えた「Direct Shift-CVT」
発進用ギアを備えた「Direct Shift-CVT」
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 このエンジンに新たに開発した「Direct Shift-CVT」、新型6速MT、2.0L用のハイブリッドシステム「THS II」を組み合わせる。このうちDirect Shift-CVTは、通常のベルトの他に発進用のギアを「世界で初めて採用した」(同社)。これによって変速比幅を従来のCVTの6.5から、2.0Lクラスでは最高水準となる7.5に広げた。燃費も従来のCVTに比べて6%改善できたという。

 新型2.0LエンジンとDirect Shift-CVTの組み合わせにより、エンジン車では米環境保護局(EPA)の複合モード燃費を18%、HEVではJC08モード燃費を9%それぞれ改善し、動力性能(加速時間)はいずれも18%改善できたという。

 同社は2023年にTNGAベースのパワートレーン搭載車を販売台数の80%まで拡大する計画である(対象は日本、米国、欧州、中国)。これによって新車の平均CO2排出量を2015年に比べて18%以上削減できるとしている。