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 Rubyが誕生して25年。「プログラミング言語Ruby 25周年記念イベント」が2018年2月24日に開かれた。このイベントでRubyの作者まつもと ゆきひろ氏は「Ruby after 25 years」と題し、Rubyの今後25年を語った。

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 イベントの開催前には、Ruby誕生25周年を祝って世界中のたくさんの人からTwitterでメッセージが寄せられた。まつもと氏が知るだけでも、米国、台湾、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ブルガリア、ポーランド、スペイン、英国などから1000件以上あったという。

ソフトウエアが生まれた日とは

 Rubyが誕生した日は2月24日である。その日は何を指すのか。

 Rubyが最初に公開されたのは1995年だ。その年にRuby 0.95がネットニュースのfjというニュースグループで公開された。

 まつもと氏にとってそれは「誕生」ではないという。「作っている本人はそれまで何年もRubyに関わっている。公開した日が誕生という気はしない」(同氏)。RubyはいつからRubyか。それはRubyという概念が生まれた日、すなわちRubyという名前が生まれた日だとした。

 プログラミング言語に関心を持っていたまつもと氏が、あるとき言語を作ろうと決心した。そのときに会社の先輩である石塚 圭樹氏とどんな名前にしようか話し合ったという。Rubyという名前を決めた日が1993年2月24日だった。

 Perlというプログラミング言語と同じようなことができる言語を作りたいと考え、Perlと同じように宝石の名前を付けようと思っていた(Perlは真珠のPearlが基になっている)。Sapphire(サファイヤ)やDiamond(ダイヤモンド)はスペルが長い。候補はRuby(ルビー)とCoral(さんご)。Rubyのほうが短いし高級感があるのでこちらを選んだ。

 Rubyは偶然、石塚氏の誕生石でもあった。6月の誕生石はPearl、7月がRubyだ。フォントサイズを宝石名で表す英国由来の習慣では、5ポイントがPearl、5.5ポイントがRubyである。「Perlの次」としてふさわしい名前じゃないかと気に入ったという。ただ、現在のRubyは「Perlの次というイメージではない。どちらかというとPythonの隣とかななめ後ろという感じ」とまつもと氏は語る。

変化が少なかったのはRubyにとって幸運

 Rubyにとって幸運だったのは、過去25年の変化は驚くほど小さかったことだという。「社会はITによってものすごく変化したイメージがあるが、プラットフォームは収れんしていった」(まつもと氏)。

 例えば、OSはほぼUNIXに統一されてきている。macOSはUNIXの一種だし、クラウドのサーバーサイドOSやスーパーコンピュータのOSはUNIX系のLinuxが席巻している。WindowsですらWindows Subsystem for Linux(WSL)でLinuxが動作するようになっている。

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