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 2018年2月26日から3月1日にかけ、モバイル業界で世界最大級の展示会「Mobile World Congress 2018(MWC2018)」がスペイン・バルセロナで開催された。海外大手メーカーのスマートフォン新版をはじめ、5G(第5世代移動通信システム)関連の発表や展示が目白押しだった。日経 xTECHに掲載したニュースを中心に振り返っていこう。

スマホ新版はやや行き詰まり感

 開催に先立ち、2月25日(現地時間)にスマートフォン新版を発表したのが、韓国サムスン電子。バッテリー不具合の問題を受けた直後のMWC2017を除き、フラグシップモデルの発表が恒例となっている。今回は「Galaxy S9/S9+」を発表し、縦横比「18.5:9」の「インフィニティディスプレイ」、顔認証と虹彩認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン」、毎秒960フレームで撮影できる「スーパースローモーション撮影」といった特徴をアピールした。3月16日から世界各国で順次発売する。

韓国サムスン電子の「Galaxy S9/S9+」(撮影:山口 健太)
韓国サムスン電子の「Galaxy S9/S9+」(撮影:山口 健太)
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 続いて2月26日には、ソニーモバイルコミュニケーションズもスマートフォンのフラグシップモデル「Xperia XZ2/XZ2 Compact」を発表。これまでのデザインを大幅刷新し、縦横比「18:9」のHDR対応フルHD+ディスプレイを搭載。Xperia XZ2はスマートフォンで世界初となる「4K HDR」の動画撮影のほか、ワイヤレス給電「Qi」にも対応した。他社で見られる狭額縁化やデュアルカメラは見送られた格好となった。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ2/XZ2 Compact」(撮影:山口 健太)
ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ2/XZ2 Compact」(撮影:山口 健太)
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 過去の傾向を踏まえると、「Galaxy S9/S9+」と「Xperia XZ2/XZ2 Compact」は日本でも夏モデルとして登場する可能性が高そうだ。

 このほか、韓国LG電子が「V30S ThinQ」、中国ZTEが「BLADE V9」、台湾ASUSTeK Computerが新しい「ZenFone 5」シリーズなどを発表した。中国ファーウェイはパソコンやタブレット端末の発表にとどまり、次のフラグシップモデル「P20」については3月27日にフランス・パリで明らかにする予定である。

 ただ、スマートフォン新版は各社が様々な工夫を凝らしているものの、全体的に驚きが少なかった印象だ。ソニーモバイルはさておき、狭額縁で縦長のディスプレイやデュアルカメラが定着しつつあり、やや行き詰まり感がある。今後は画像認識をはじめ、AI(人工知能)を活用した機能強化が注目され、ユーザーに端末の買い替えを促せるほどの魅力に育てられるかが課題となりそうだ。