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 神戸製鋼所は2018年3月6日、品質データ偽装問題の責任を取って、会長兼社長の川崎博也氏が4月1日付で辞任すると発表した。前日の3月5日に開いた取締役会で決議した。

 3月6日に都内で会見した川崎氏は辞任の理由として、「多くの顧客に多大な迷惑をかけた責任を痛感している。再発防止の取り組みを確実かつ迅速に進めるには、体制を一新した方がよいと判断した」と述べた(図1)。

3月6日の会見のようす
図1 3月6日の会見のようす
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 弁護士で組織する同社の外部調査委員会は2017年10月に、今回の品質データ偽装の原因究明と再発防止策に関する調査を開始。2018年3月6日に同調査が完了した。川崎氏が外部委員会の調査報告書の骨子の内容を聞いたのは、その1週間ほど前だった。「骨子の内容を聞いて辞任すべきと判断した。誰にも相談せずに決めた」(川崎氏)という(図2)。

神戸製鋼所会長兼社長の川崎博也氏
図2 神戸製鋼所会長兼社長の川崎博也氏
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 川崎氏の他に、副社長の金子明氏と、本部長付きになっていた2人の常務執行役員も責任を取って退任する。4月1日付で退任する金子氏は、データ偽装が多発したアルミ・銅事業部門長を務めていた。3月6日付で退任した2人の常務執行役員は、藤井拓己氏と磯野誠昭氏である。