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 米レッドハット(Red Hat)の日本法人であるレッドハット株式会社は2018年3月7日、意思決定管理プラットフォーム「Red Hat Decision Manager」のユーザー事例説明会を開催した。Red Hat Decision Managerはもともと「Red Hat JBoss BRMS」と呼ばれてきた製品。あらかじめ決められたルールに従って、複数のアプリケーションを連携させながら自動実行する機能を提供する。調査会社のITRによると、「BRMS」(ビジネスルール管理システム)市場におけるJBoss BRMSの2016年度国内シェアは28.1%であり、過去5年連続トップを続けている。2017年度も4ポイントアップの32.1%を獲得する見込みだ。

 Red Hat JBoss BRMSからRed Hat Decision Managerへの名称変更は、2018年3月1日に発表した新バージョンからとなる(関連記事「レッドハットが意思決定管理ソフトを提供開始」)。JBoss BRMSは複数アプリケーションを連携させるIT部門向け製品というイメージが強い。今回の名称変更にはIT部門だけでなく、製造業の工場など事業部門におけるRPA(Robotic Process Automation)、IoT(Internet of Things)、AI(人工知能)といった領域で同製品が利用できることをアピールする狙いがある。

 当日、紹介された事例は、ANAの販売事業会社であるANA Sales(東京都中央区)、トヨタグループの自動車部品製造会社である旭鉄工(愛知県碧南市)、匿名の病院の3つ。いずれも2018年3月1日以前にJBoss BRMSを導入したユーザーである。

 このうちANA Salesは年間に約4万4000コースの国内ツアーを企画・販売しており、それぞれの料金は目的地、出発日(季節、曜日)、宿泊先グレードなど複数の条件を組み合わせて決定する。従来のやり方では、Excelのマクロや関数を駆使して算出した料金をExcelの別シートにコピーしたうえで、料金順ソート、料金ごとのグルーピング、日付順ソートなどを経て、さらに利益率のチェック、他社ツアーとの比較などをすべてExcel上で処理していた。これらの作業は、担当者ごとにカスタマイズしたExcelシートを利用していたため完全に属人化しており、料金の算出だけで2~3週間かかっていた。

 同社はここにJBoss BRMSのルールエンジン(Robotics)を適用。料金決定の作業(Process)を自動化(Automation)するRPAによって、作業工数を20~40%削減できたという。

レッドハット代表取締役社長の望月弘一氏
レッドハット代表取締役社長の望月弘一氏