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 ヤンマーは全長約10mの小型ボートを2層構造にして、サスペンションで波の衝撃を吸収できるようにした「サスペンションボート」を「ジャパン インターナショナル ボートショー2018」(2018年3月8~11日、パシフィコ横浜)で出展した(図1、2)。オーストラリアNauti-Craft(ノーティクラフト)社の技術を応用し、ヤンマーのエンジンを組み込むなどして試作した。今後用途を探るとともに、実地試験などを通して製品化に向けて検討を進める。

図1 ヤンマーが試作した「サスペンションボート」(左舷側)
図1 ヤンマーが試作した「サスペンションボート」(左舷側)
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図2 ヤンマーが試作した「サスペンションボート」(右舷前方から)
図2 ヤンマーが試作した「サスペンションボート」(右舷前方から)
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 サスペンションボートは、スキー板のように細長い船体「デミハル」を左右に配し、その上に客室部分を載せた構造。デミハルと船体の間は、デミハル1本について前方2本、後方2本の油圧シリンダーと可動の支柱で結ぶ。エンジンとスクリューは各デミハル後端に設置している。