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 国内トラックメーカーが仲間づくりを急いでいる。いすゞ自動車と日野自動車は共同で開発した運転支援技術や高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)の技術を、それぞれが手掛けるトラックやバスに搭載する。2018年4月以降に技術を順次投入していく。業界全体で運転者不足が危ぶまれる中、先進技術を搭載した車両によってトラック運転のハードルを下げ、運転者を確保しやすくする。

日野自動車の中型トラック「レンジャー」
日野自動車の中型トラック「レンジャー」
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 「(運転支援技術やITS技術は)競争領域ではなく協調領域だ」――。両社はこのような考えの下、自動運転の早期実現に向けた共同開発を約2年前から進めてきた。共同開発した技術領域は大きく四つ。(1)視界支援、(2)路車間通信、(3)加減速支援、(4)プラットフォーム(PF)の正着制御技術、である。

 

 視界支援は、歩行者や車両といった周囲の移動物を検知して、運転者にリアルタイムで知らせる技術。インストルメントパネル(インパネ)部分に搭載した液晶ディスプレーにイラストを映したり、警告音を鳴らしたりして注意喚起する。主にカメラを使って対象物を認識する。

 路車間通信は、信号の状態を運転者に知らせる技術。走行中の車両前方にある赤信号の存在や点滅などの状態に加えて、信号待ちをしている車両に向けては、信号が赤から青に変わるまでの時間情報を提供する。個々のトラックにおける効率や安全性の向上に貢献できる他、バス優先の信号制御(PTPS)などと組み合わせれば、公共交通をさらに便利なものにできる。