PR

 シャープは、ウエアラブル生体センサーでペットを計測し、得られたデータから体と心の健康状態を定量化して活用する事業を構築し始めた。まずは動物病院やペットショップなどに生体センサーシステムをデータ解析アルゴリズムとともに提供する。その後、ペットを飼う一般家庭へも販売していく。

 同社の研究開発本部は、犬用の生体センサーを大阪府立大学 生命環境科学域 附属 獣医臨床センター准教授の島村俊介氏のグループと共同で試作済み。数十頭の犬の生体データを数日間にわたって計測した(図1)。現在も犬の頭数を増やして実験を継続しており、さらに犬以外の動物に対象を拡大する。計測する生体データは、体温、心拍数、呼吸数である。これらの継続的なセンサーデータの解析結果から、生体や精神の状態を表すと思われる3つの指標(呼吸数、心拍数、自律神経バランス)を定量化する。

図1 ペット犬に装着したウエアラブルセンサー
図1 ペット犬に装着したウエアラブルセンサー
(写真:シャープ)
[画像のクリックで拡大表示]