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 エムエスシーソフトウェア(本社東京)は、2018年3月に発売したCAEツール「MSC Apex Harris Hawk」(米MSC Software社)で強化した複合材モデリング機能などの詳細を明らかにした。炭素繊維などのプリプレグを何層か積み重ねるなどして形成する複合材を対象に、シミュレーションモデルを直観的な操作で作成できる。これまで、複合材のシミュレーション用モデルはユーザーにとって扱いが難しいという課題があり、その解決を図った。Harris HawkはApexの8番目のバージョンに当たる。

 新たに開発した機能では、複合材の層ごとに形状(2次元の輪郭)、材質、厚さ、角度(繊維の向き)を入力する。要は複合材の実体通りの情報を入力すればよいようにしてあり、場所によって層数が異なり厚かったり薄かったりする複合材についても、モデルを容易に作成できる(図1)。当たり前のようだが従来は「このような操作ができるツールはなかった」(エムエスシーソフトウェア営業本部プロダクトマネジメント部GUI担当シニアアプリケーションエンジニアの村上広高氏)という。

図1 「Apex Harris Hawk」での複合材のモデリングの画面
図1 「Apex Harris Hawk」での複合材のモデリングの画面
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