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 ソニーモバイルコミュニケーションズは左右独立型無線イヤホン「Xperia Ear Duo XEA20」(オープン価格、ソニーストアでの価格は2万9880円(税別))を2018年4月21日に発売する(関連記事)。同製品では、左右のイヤホン同士の接続に近距離磁気誘導「NFMI(Near Field Magnetic Induction)」という方式を採用している。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「XEA20」。イヤホンからの音と周囲音を同時に聞ける「デュアルリスニング」を最大の特徴とする。ドライバーは耳の後ろにあり、音導管を通して耳穴に収めた「リングサポーター」部分から耳に音を届ける。音導管を短くするため、またリングサポーターを耳穴位置に合わせるために「下掛け式」を採用しているという。リングサポーター部分と本体部分の軽い保持により耳に固定している
ソニーモバイルコミュニケーションズの「XEA20」。イヤホンからの音と周囲音を同時に聞ける「デュアルリスニング」を最大の特徴とする。ドライバーは耳の後ろにあり、音導管を通して耳穴に収めた「リングサポーター」部分から耳に音を届ける。音導管を短くするため、またリングサポーターを耳穴位置に合わせるために「下掛け式」を採用しているという。リングサポーター部分と本体部分の軽い保持により耳に固定している
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展示されていた分解モデル。マスターである右側イヤホンを展示していた
展示されていた分解モデル。マスターである右側イヤホンを展示していた
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展示されていた分解モデルの解説図。なお、メイン基板(左から2番目)に見えるプロセッサー「CXD5602」の上にある大きめのICは、電源ICとのことだった。表側の筐体(右から2番目)は側面と下面に「マイク」と書かれているが、側面のマイク素子は筐体内側に、下面のマイク素子はメイン基板裏面に配置されている。側面マイク素子の下側にはBluetoothのアンテナを備えているという
展示されていた分解モデルの解説図。なお、メイン基板(左から2番目)に見えるプロセッサー「CXD5602」の上にある大きめのICは、電源ICとのことだった。表側の筐体(右から2番目)は側面と下面に「マイク」と書かれているが、側面のマイク素子は筐体内側に、下面のマイク素子はメイン基板裏面に配置されている。側面マイク素子の下側にはBluetoothのアンテナを備えているという
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メイン基板と2次電池の裏側。メイン基板の下の方にはマイク素子が見える
メイン基板と2次電池の裏側。メイン基板の下の方にはマイク素子が見える
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 NFMI方式の特徴は、人体を透過しやすく、遅延が数ミリ秒とBluetoothなどと比べて小さい上に遅延が一定で、安定した通信が確保できる点だ。今回の製品の場合、耳の後ろに配置されたアンテナを使い後頭部と首の付け根あたりを介して通信しており、音の途切れなどが生じにくいとする。

 今回の製品は右側イヤホンがマスター(親機)となっており、スマートフォンなどの連携する機器とBluetoothで接続している。音声データは右側イヤホンから左側イヤホンに送られて再生される仕組みだ。NFMI方式は低遅延であるため、バッファリング量を抑えつつ、スマートフォンで動画などを視聴している場合もリップシンク(動画再生時に生じる動画と音声のズレ)を小さくできるとする。

 NFMI方式はマイクによる集音時のビームフォーミング技術の実現にも寄与したという。ビームフォーミング技術は、音源を分離して特定音源だけを強調する技術だ。マイク付きイヤホンの場合は、ユーザーの口元の音を拾うように指向性を持たせることになる。「一般の製品が2個のマイクを使うのに対して、今回の製品では左右2個ずつ、合計4個のマイクを使っているため、SN比(信号対雑音比)を高められる」(説明員)。

 この4個のマイクを使ったビームフォーミングにNFMI方式が活用されている。スレーブ(子機)の左側イヤホンのマイク情報はマスターの右側イヤホンに送って処理するが、NFMI方式は遅延が一定であるため、ビームフォーミングに必要な時間差情報を保存して右側イヤホンにデータを送ることができるという。