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 ソフトバンク完全子会社でレンタルサーバー事業のファーストサーバは2018年4月18日、新サービス「Zenlogic(ゼンロジック)ホスティング Powered by AWS」を始めると発表した。従来のレンタルサーバーと同等の機能をパブリッククラウドサービスAmazon Web Services(AWS)の基盤上で提供する。

ファーストサーバの新サービス「Zenlogic(ゼンロジック)ホスティング Powered by AWS」の概要
ファーストサーバの新サービス「Zenlogic(ゼンロジック)ホスティング Powered by AWS」の概要
(出所:ファーストサーバ)
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 新サービスは「低機能だが運用が簡便なレンタルサーバー」か、「高機能だが運用が複雑なAWSか」の二者択一だったところに、間を埋める選択肢を提供する意味合いがある。ファーストサーバ マーケティング部の黒田克之氏は「事業拡大に伴ってレンタルサーバーからAWSに乗り換えたいが、そのノウハウがないという顧客に訴求したい」と説明する。

AWSの運用を引き受ける

 ファーストサーバが提供するレンタルサーバー「Zenlogic」の既存顧客は中小零細企業や個人事業主などが多く、Webサイトやネット通販などの用途に使われている。事業拡大につれてより大きなトラフィックに耐えられるAWSに移行する企業もあるが、自前でAWSを運用するには一定のノウハウが必要だ。

 新サービスでは、この運用部分をファーストサーバが引き受ける。従来のレンタルサーバーと同じ簡便なユーザーインタフェースでWebサイトなどを運用できる点を付加価値として訴求する。

新サービスの操作画面。従来のレンタルサーバーと同様、「WordPress」「EC-CUBE」などのWebサイト用アプリを簡単にインストールできる
新サービスの操作画面。従来のレンタルサーバーと同様、「WordPress」「EC-CUBE」などのWebサイト用アプリを簡単にインストールできる
(出所:ファーストサーバ)
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 料金請求も日本の商慣習に合わせた日本円の定額課金で、銀行振込払いなどにも対応。米ドル建て従量課金で原則としてクレジットカード決済であるAWSに比べて使い勝手を良くする。

 サービス提供は2018年5月16日から順次始める。最小構成の「AWS-1」(初期費用なし、12カ月契約時の月額基本料金は9810円、税別)の仕様は、1仮想CPU(vCPU)、メモリー1GB、ストレージ100GB(SSD)。当初はAWSの東京リージョンを使うが、今後大阪リージョンや海外リージョンを指定できるサービスも追加する。