「我々はまだIoTデータの10%しか使えていない」。仏Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)会長兼CEOのJean-Pascal Tricoire(ジャン=パスカル・トリコワ)氏は、IoTを取り巻く状況についてこう指摘する。データを収集したり分析したりする基盤は整いつつあるが、実際の事業への活用は進んでいない。だからこそ、そこにビジネスチャンスがあると同氏は見る。

Schneider Electric会長兼CEOのJean-Pascal Tricoire氏
Schneider Electric会長兼CEOのJean-Pascal Tricoire氏

 「機械/プラント制御」「エネルギー」「ビル管理」など幅広い分野を手掛ける同社だが、それぞれの分野にIoTデータを活用するための機器やソフトウエアを提供するという戦略は共通している。同社が2018年4月にフランス・パリで開催したプライベートイベント「Innovation Summit Paris 2018」のテーマもIoT一色だった。

 その戦略の中心にあるのは、IoTプラットフォーム「EcoStruxure(エコストラクチャ)」だ。EcoStruxureは、エンドポイントでのデータ収集や制御を担う「ネットにつながる製品群(Connected Products)」、集めたデータをクラウドで分析する「アプリ、アナリティクスおよびサービス」、そして両者を結ぶ「エッジコントロール」の3階層で構成されている。これらすべての階層の機器やソフトウエアを手掛けているのがSchneider Electricの強みである。

Schneider ElectricのIoTプラットフォーム「EcoStruxure(エコストラクチャ)」の3階層
Schneider ElectricのIoTプラットフォーム「EcoStruxure(エコストラクチャ)」の3階層
[画像のクリックで拡大表示]