PR

 マイクロン ジャパンは、不良解析などを行う「カスタマーラボ」を東京都港区田町から品川に移設、約3割増床し、報道陣やユーザー企業などに2018年4月26日に公開した。同社はDRAMやフラッシュメモリーなどの大手半導体メーカーである米Micron Technology社の日本法人。今回、ユーザー企業が測定などの不良解析に加わり共同作業できるオープンラボスペースを設けた。見学に訪れていたあるユーザー企業は「米企業というと、保証範囲外のランダムなエラーに付き合いたがらない傾向があるように思う。こうした共同で解析できる場所が確保されているのは心強い」と話していた。

登壇した木下嘉隆氏
登壇した木下嘉隆氏

 登壇したマイクロン ジャパン 代表取締役社長 木下嘉隆氏は、「DRAMは長らく、Gビットをいかに安くするか、例えば容量2倍のメモリーを同じ値段で売ります、といった商売だった。それが2004年頃から状況が変わり始めた。台湾TSMCの創業経営者Morris Chang(張忠謀)氏が2025年でムーアの法則は終わるとしたように、微細化の速度は落ちている。こうした状況では従来のやり方は難しくなる。これからは半導体を“価値を生み出す元となるもの”と捉え直し、顧客の価値向上に向けて我々は最大限努力していく」と話した。カスタマーラボの拡張は、こうした流れの一環とする。

 公開された品川のラボは、旧エルピーダメモリであるマイクロンメモリ ジャパンのカスタマーラボの役割も果たす。マイクロンメモリ ジャパンのカスタマーラボは橋本(神奈川県相模原市)にもあるが、携帯機器向け製品に特化している。今回の品川のラボは、自動車、モバイル、組み込み、ネットワークといった、各アプリケーション分野での製品を対象とするとして、公開ではメモリーへの対応状況を披露した。

 ラボでは回路・ボード設計のデザインレビューといった「設計支援」、メモリーやシステムとしての耐性などを調べる「テスト」、不具合状況を調べる「故障解析」などを行う。デモでは、故障解析の流れが紹介された。

メモリー関連のサービス対応状況
メモリー関連のサービス対応状況
[画像のクリックで拡大表示]