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 「2030年にインドで500万台の販売体制を作る必要がある」──。スズキ会長の鈴木修氏は、2018年5月10日に都内で開いた2017年度(2017年4月~2018年3月)の連結決算会見で、インド事業に関する長期的な方針を示した(図1)。

スズキ会長の鈴木修氏
図1 スズキ会長の鈴木修氏
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 インドの新車販売市場は、「今後も年率9%程度の成長が見込める」(鈴木氏)という。この成長が続けば、インド市場は2030年に1000万台の大台に乗る。

 スズキのインドにおける2017年度の新車販売台数は、前年度に比べて14.5%増加の165万4000台(図2)。シェア(市場占有率)は50%に達する。鈴木氏は「2030年に50%のシェアを維持するためには、500万台を販売しなければならない」とした。

インドの新車販売台数(2017年度)
図2 インドの新車販売台数(2017年度)
(出所:スズキ)
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 500万台の販売を実現するには、販売網の強化が求められる。スズキは現在インドに3万2000人の販売スタッフを抱えるが、これでは不十分である。「500万台を販売するには、10万人体制にする必要がある」(鈴木氏)という。