「当社で切削した製品を海外で展示すると、エンジニアや職人から『クレージー、アメイジング』と言われる」

 こう話すのは大槇精機社長の大町亮介氏だ。同社は5軸加工機などを活用した、複雑な形状の金属切削加工を得意とする。航空機や自動車の試作部品などを手掛ける。その「表現力」は折り紙つきだ。

アルミを切削加工したサルバドール・ダリの面を持つ大槇精機社長の大町亮介氏。
アルミを切削加工したサルバドール・ダリの面を持つ大槇精機社長の大町亮介氏。
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 2016年9月に国立新美術館で上演された「ダリ能」では、大槇精機が5軸加工機で切削したアルミの能面を使用した。スペインの画家サルバドール・ダリの顔を能面にしたものだが、ダリのトレードマークであるひげもアルミを切削して成形した。

スペインの画家サルバドール・ダリを模したアルミ製の能面。
スペインの画家サルバドール・ダリを模したアルミ製の能面。
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 同じ2016年9月に大槇精機は、5軸加工機で120kgのアルミの塊からヘルメットサンプルを切削するプロセスの動画をYouTubeで公開。この動画は海外でも評判を呼び、2018年5月11日時点では410万アクセスを超えている。