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 マツダは、ドライバーとクルマのやりとりを一括評価できるシステムを開発した。デンソーのロボットや米National Instruments(NI)社製の計測制御モジュールなどで構成した評価システムである。現在市場に出ている世代のクルマの開発時から適用を始めており、CX-8やアテンザなどに今回のシステムを使って評価したエレクトロニクス系の部品が搭載されている。

登壇した足立智彦氏(右)。左はマツダのスライドで、今回の評価システムの開発に携わったエンジニア
登壇した足立智彦氏(右)。左はマツダのスライドで、今回の評価システムの開発に携わったエンジニア
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 このシステムの開発に携わったマツダの足立智彦氏(統合制御システム開発本部主席研究員)は、NIのプライベートイベント「NIWeek 2018」(5月21日~24日に米国オースチンで開催)の基調講演にユーザー代表の1人として登壇し、同システムについて語った(今回の評価システムを紹介するNIのページ)。同氏が所属する統合制御システム開発本部は、インスツルメントパネルやインフォテイメントシステムなど最新のエレクトロニクス系部品(いわゆる情報系部品)の開発を担当し、その業務の効率化を狙って今回の評価システムを構築した。最大で90%の工数削減に成功したという。

最大で90%の工数を削減。左はマツダのスライド
最大で90%の工数を削減。左はマツダのスライド
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 「ライフサイクルの短い民生用電子機器の技術がすぐにクルマの情報系部品に採り入れられるなど、情報系部品の進化のスピードは速い。さらに最近は複数の部品が連携動作して必要な機能を実現することが増えてきた。情報系部品を短期間にしかも確実に評価するために、NIの計測制御モジュールを使って柔軟に構成を変更できる評価システムを構築し、ドライバーの操作を模擬するデンソーのロボットなどと組み合わせた」(足立氏)。なお、マツダではパワートレーンなどの制御系部品は別のベンダーのターンキーシステムを使って評価している。将来、自動運転が本格化したときなどには、情報系と制御系の評価システムは連携するようになるという。