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 博報堂は、ユーザーの嗜好や目的などに応じて、最適な湯温と入浴時間を知らせるIoT(Internet of Things)機器「fuuron(フーロン)」を開発した(博報堂のニュースリリース)。湯船に浮かべて使う小型機器で、温度センサーとタイマーセンサー、Bluetoothモジュール等を備える。「ダイエットモード」や「花粉症モード」など、目的や体調に応じた湯温と入浴時間を知らせる。

湯温と入浴時間を計測する「fuuron」
湯温と入浴時間を計測する「fuuron」
(出所:博報堂)
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 fuuronは、ペアリング設定したスマートフォンと組み合わせて使用する。スマートフォン向けアプリケーションでは、fuuronのモード設定や入浴履歴などのデータ確認ができる。入浴モードは、お風呂研究を行う東京都市大学の早坂信哉教授が監修しており、研究に基づいた湯温と入浴時間が設定できる。例えば、「美肌モード」では、長湯による肌からのセラミド流出を防ぐ適切な湯温と入浴時間が設定され、入浴中にfuuronが光って知らせる。湯船に浮かべて入浴すると、湯温が設定値よりも低い場合は青色、高い場合は赤色にLEDが点灯して、お湯や水を足すように促す。適切な入浴時間が経過すると、LEDが点滅してお風呂を出る時間になったことを知らせる。

LEDの色が変化して適温かどうかを知らせる
LEDの色が変化して適温かどうかを知らせる
(出所:博報堂)
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fuuronのモードを設定するスマートフォンの画面例。目的に応じて選択すると、最適とされる湯温と時間がfuuronに設定される
fuuronのモードを設定するスマートフォンの画面例。目的に応じて選択すると、最適とされる湯温と時間がfuuronに設定される
(出所:博報堂)
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 高齢者を中心とした入浴事故を防ぐため、湯船にfuuronを浮かべた状態が設定時間を過ぎても続くと、近親者のスマートフォンに警告を送信する。入浴に関連する事故死は年間1万9000人と推定(東京都市大学)されており、適切な湯温と入浴時間を管理するだけでなく、事故発生から発見までの時間を短縮する「見守りツール」として役立てる。併せて、内蔵のLEDを活用して子供が飽きずに入浴できるようなプログラムを用意し、入浴の習慣化を助けるとする。

 fuuronで取得した入浴のログデータは、ユーザーのスマートフォンで管理し、健康管理に役立てる。また、東京都市大学と東海大学がクラウド上に収集して、研究にも活用する。これまで、入浴前後の体温・血圧変化や入浴時間に着目した研究は多いものの、湯温に着目した入浴効果の研究は少なく、根拠の乏しい入浴法や健康法が多く見られるという。博報堂は、両大学と協働して入浴実態の解析を行うとともに、より良い入浴環境についての情報発信につなげる。fuuronについては、2018年度中に協業パートナーを募り、2019年度中の発売を目指す。商品化の際は、Wi-Fi経由でのリアルタイムなデータ収集に対応予定だといい、価格は「5000円程度に抑えたい」(博報堂)とした。