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 欧州委員会(EC)は2018年5月17日、欧州の交通システムを近代化するための第3次イニシアチブ「Third Mobility Package」を発表した。このイニシアチブは、1)車両やインフラを含む道路交通の安全を高める総合的な政策、2)大型車両を対象にした初のCO2排出量基準、3)欧州内での電動車用電池の開発・製造に向けた戦略的行動計画、4)ネットワーク接続や自動運転に関する将来を見据えた戦略、などからなる。

 欧州連合(EU)は、EUの産業界がイノベーション、デジタル化および脱炭素化で世界を先導するという目標を掲げて、「Europe on the Move」という政策を発表してきた。今回のThird Mobility Packageは、2017年の5月と11月に続き、交通部門でこの目標を実現するための最終的な取り組みを示している。

交通・輸送産業の近代化

 EUの交通部門の雇用は1100万人以上で、GDPはEU全体の5%に相当する。一方で、CO2排出量はEU全体の1/4を占め、大気汚染による死者は40万人に達するといわれている。また、2017年には交通事故で2万5300人の死者が出ている。こうした課題を解決するためには、まったく新しい技術やビジネスモデルを導入する必要があるとEUは考えている。今回のイニシアチブでは、交通システムの自動化とネットワーク化を積極的に推進し、安全でクリーンなモビリティーシステムに移行するという目標を掲げている。

交通システム改革の全体像
交通システム改革の全体像
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