中央省庁や地方自治体が文書をPDFファイルで公開する際、個人情報などが書かれた部分を閲覧できないように墨塗りすることがある。ところが最近、公開したPDFファイルの墨塗り部分を閲覧できてしまう事故が立て続けに発生した。
財務省は2018年5月24日、23日に公開したPDFファイル中の墨塗りした個人情報が、簡単なパソコンの操作によって閲覧できる状態だったと公表した。該当するPDFファイルは、同省が国会に提出した森友学園との交渉記録などの資料。学園の理事や代理人、自治体の担当者などの氏名が墨塗りされていた。
このほかにも、三田市や大阪市、法務省、神戸市が、4月後半に発生した事故を公表している。
どうしてこんな事故が発生するのか。一部の省庁や自治体は、墨塗り部分からの情報漏洩対策を明らかにしている。しかし対策の多くは間違っている。このままでは、情報漏洩が再発する可能性が高い。