工場のIoT(Internet of Things)活用が進むにつれ、通信ネットワークを無線化したいというニーズも高まっている。だが、工場では電波状況が頻繁に変わるので、予期せぬ切断や干渉といったトラブルが起きやすい。そこで注目されているのが、計測やシミュレーションによって電波状況を可視化する技術である。2018年5月下旬に開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018」では、NECやサンリツオートメイション、パナソニックなどが工場への適用を想定したデモンストレーションを披露していた。
私物スマホの電波が干渉
NECは、基地局ごとの電波受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)の時系列データから電波状況を可視化する技術を紹介していた。同社はこの技術を用いて、トラブルの原因を究明したり改善策を提案したりする工場向けコンサルティングサービスの事業化を目指している。もともとオフィス向けに同様のサービスを展開していた。