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 EyeQ4の演算能力は2.5TOPS(1秒間に2兆5000億回の演算が可能)と高い(図3)。NIOのFounder and ChairmanであるWilliam Li氏によると、「ドイツ・アウディ(Audi)が『A8』で採用したEyeQ3に比べて8倍の処理能力を持つ」という。

図3 EyeQ4を採用した、NIOのES8が搭載する画像処理コンピューター
図3 EyeQ4を採用した、NIOのES8が搭載する画像処理コンピューター
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 高い処理能力を生かせる用途が、ES8に搭載した3眼カメラだ(図4)。中距離用の標準的なレンズに加えて、長距離用と短距離用といった三つのレンズを搭載する。

図4 フロントウインドーの上部に配置した3眼カメラ
図4 フロントウインドーの上部に配置した3眼カメラ
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 短距離監視用の魚眼レンズの視野角度は約150度と超広角で、特に交差点での右左折時に効果を発揮する。世界の自動車の安全性をけん引する欧州の「EuroNCAP」は、2020年をめどに交差点での自動ブレーキ試験の導入を計画している。MobileyeはEyeQ4で交差点の事故低減につなげる。

 組み合わせるCMOSイメージセンサーは200万画素クラスとみられる。データ量が大きくなるため、EyeQ3では処理に遅延が発生する可能性があった。ES8は三つのカメラからの情報を1個のEyeQ4で処理するが、「20ミリ秒以下で演算を完了する」(NIOの担当者)。これにより、高速道路や渋滞時における自動運転機能を実現したという。

 NIOはES8に搭載する3眼カメラモジュールを供給する部品メーカーを明らかにしていないが、ドイツZFなどが製品化している。