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 川崎重工業はプリント基板への部品実装や組み立て現場を想定したロボットアームや双腕ロボットの利用例を、「第20回実装プロセステクノロジー展(JISSO PROTEC 2018)」(2018年6月6~8日、東京ビッグサイト、電子機器トータルソリューション展 2018)で展示した。工程全体における利用例を展示したのは今回が初めてとする。「プリント基板実装業界はロボットの導入がまだ少ない。分かりやすいように、工程全体で使えることを示した」(説明員)。

 プリント実装基板は電子機器ごとに異なるカスタム品だ。例えば汎用の小型センサー基板のように大量に使われる製品であっても、1枚のパネルに複数の基板を配置した状態で工程を流れるため、パネル自体の枚数はそれほど多くならず、いわば少量生産になることが多い。少量生産では頻繁な段取り替えが必要なため、自動化は向かないと判断されているのが現状だ。そのため、表面実装など一部の工程や、大量生産品の製造では装置による自動化が進んでいるものの、複雑な工程やちょっとしたハンドリングは人手に頼る形になっている。

 一方で人手不足から自動化を進めたいという要望も高い。日本国内だけでなく、人件費の高騰が問題になっている中国などアジア圏の大量生産の現場でも、自動化ニーズは高まりつつあるという。こうしたニーズに応えるため、比較的自由度が高いロボットアームを提案しようというわけだ。

 展示した工程は6つ。まず紹介していたのは、工場内ラック(台車)から実装機用のマガジンラック(棚)へと基板を移す移載作業。「世界最速」をうたって2017年に発売された6軸垂直多関節ロボット「RS007L」を使用していた。人間との協働を想定するためか、デモでの動作はそれほど早くなかったが、同時に5枚の基板を扱うことで作業スピードを高められるとしていた。人が扱う場合は台車の位置精度がそれほど高くない場合が多い。そこで台車にセンサーを取り付け、アームで位置を読み取りつつ作業するといった方法を想定しているという

工場内ラック(台車)から実装機用のマガジンラック(棚)へと基板を移す移載作業のデモ
工場内ラック(台車)から実装機用のマガジンラック(棚)へと基板を移す移載作業のデモ
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