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 Webアプリケーションで発生したトラブルが、ネットワークエラーに起因する場合がある。ネットワークエラーが起こると、Webアプリケーションの動作に必要なデータをユーザーに届けられなくなる可能性がある。

 ネットワークエラーは、Webサーバーでも、クライアントのWebブラウザーでも起こる。Webブラウザー側のネットワークエラーには、DNSによる名前解決の失敗や接続タイムアウトなどがある。しかし、Webサーバー側でその種類を知ったり、原因を調べたりする方法は基本的にない。このため、Webアプリケーションのトラブルを解決するためには多くの時間がかかる場合があった。

 この問題を解決するために提案されている新技術が「Network Error Logging(NEL)」である。これを利用すると、Webブラウザーで発生したネットワークエラーの内容がWebサーバー側に自動的に通知される。

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 NELは、Web関連技術の標準化を推進するWorld Wide Web Consortium(W3C)のWeb Platform Incubator Community Group(WICG)で議論されている。WICGは、新しいWeb技術の機能をできるだけ簡単に提案したり議論したりするための場だ。このため、NELはまだW3Cの標準を目指している段階ではなく、現時点では単なる技術提案である。

 ところが、米グーグル(Google)が開発しているWebブラウザーChromeの開発版Chrome DevでNELが利用できるようになったと聞いた。そこで、2018年6月8日に公開されたバージョン69.0.3452.0で早速試してみた。