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 ドイツ・ミュンヘン検察当局は2018年6月18日、同国アウディ(Audi)で最高経営責任者(CEO)のルパート・シュタートラー(Rupert Stadler)氏を逮捕した。フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)グループの排ガス不正問題に関与した容疑をかけられている。Audi広報部は、「身柄を確保されたことは事実で、それ以上はコメントできない」と答えた。

アウディCEOのルパート・シュタートラー氏(写真:Audi)
アウディCEOのルパート・シュタートラー氏(写真:Audi)

 2015年に発覚したVWの排ガス不正問題。排ガス規制をすり抜ける違法ソフトウエアをディーゼルエンジンに搭載して発売する不正を犯した。2018年5月、不正発覚当時にVWのCEOだったマルティン・ヴィンターコーン(Martin Winterkorn)氏が米国で起訴された。今回、グループ中核のAudi現役トップが逮捕されたことで、不正問題の終わりが見えない現状が浮き彫りになった。

 排ガス不正問題の対象になったエンジンは、2007年にVWが量産を開始した排気量2.0Lの4気筒ディーゼル「EA189」である。火の粉がVWに加えてAudiに飛びかかるのは、同エンジンに搭載した「ディフィート・デバイス(無効化装置)」と呼ばれる違法ソフトを、もともと開発したのがAudiとの指摘があるためとみられる。

 ニューヨーク・タイムズ記者のジャック・ユーイング(Jack Ewing)氏が書いた書籍「フォルクスワーゲンの闇」(日経BP社)によると、VWの技術者らが次期ディーゼル(EA189)に違法ソフトの搭載を検討したのが2006年半ばごろのこと。中でも北米の厳しい排ガス規制対応に悪戦苦闘していたとされる。

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