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 日本で25年ぶりのエアコンの新工場──。ダイキン工業が業務用エアコン(ビル用マルチエアコン)を生産する新しい工場「堺製作所 臨海工場 新1号工場」を設立し、2018年6月18日から稼働を開始した(図1)。新商品「VRV-X」と「同A」を1年当たり6万台生産する(図2)。IoT(Internet of Things)を含む最新の生産技術を盛り込んだ上、防災や環境性能も高めた。培った技術やノウハウを海外工場に展開するための「マザー工場」と位置付ける。

図1●業務用エアコンの新工場
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図1●業務用エアコンの新工場
最新の技術を使ってビル用マルチエアコンを造る。写真は室外機の組み立てライン。

 新しい工場が目指すのは、成長する世界市場に目を向けたグローバル競争力の強化だ。同社は現地に適したエアコンを現地で生産して供給する「市場最寄り化」戦略を進めている。そのためには、現地で素早く生産ラインを立ち上げる必要がある。このために、生産ライン設計を標準化した「モジュールライン」を導入した。搬送や検査など工程ごとに標準化した「設備モジュール」を造り、複数の設備モジュールを組み合わせて生産ラインを構成する仕組み。ちょうど、デンマーク・レゴ(Lego)の玩具「レゴブロック」を組み立てるように、簡単に生産ラインを組み上げられるイメージだ。

図2●新しい工場で造る室外機
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図2●新しい工場で造る室外機

 これにより、生産開始までの立ち上げ時間を従来の1/2に短縮できる。加えて、市場規模に合わせて生産量を柔軟に変更することも可能だ。モジュールラインでは設備モジュールの増減で生産量を調整できるからだ。