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 VAIOと東映、クラフターの3社は、映画館でVR(Virtual Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着して、多人数が同時にVR映像を鑑賞できる「映画館でVR!」の先行体験上映会を2018年7月2日から開催する。会場となる劇場は都内の新宿バルト9で、1度の体験で3つの短編VRアニメ作品を上映する。料金は1500円(税込み)で、期間は約1カ月。特徴は、VR映像の音声を映画館の音響設備から再生すること。従来のヘッドホンを利用したVR体験に比べて音量や音圧が増し、臨場感を向上させるとする。

VAIO社員らで動作確認をした際に、VR用HMDを装着して映画館の座席に座り、上映作品を鑑賞している様子。(スライドはVAIOのデータ)
VAIO社員らで動作確認をした際に、VR用HMDを装着して映画館の座席に座り、上映作品を鑑賞している様子。(スライドはVAIOのデータ)
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 「映画館でVR!」は、2017年12月に発足した3社の共同事業「VRCC(VR Cinema Consortium)」の取り組みである。平面のモニターの表示される通常の映画と違い、360度すべての方向に映像が広がるため、観客が映画の世界に没入して、物語や世界観をより体験できる。その一方で、VRコンテンツの音声はヘッドホンなどを使用するのが普通で、映画館の音響設備と比べると音量などが制限される。

 「映画館でVR!」では、映画館の既存設備に無線LANのアンテナとHMD操作用のサーバーを追加で設置する。サーバー側から操作して、観客全員のHMDで同時に同じ映像を再生する。HMDは、中国ピコテクノロジー(Pico Technology)の単体で動作するHMD「Pico Neo」を利用。内部記憶媒体に保存されたコンテンツの盗難防止や、観客による誤動作防止などの独自の改良を加えた。Pico Neoは、ユーザーの頭部の3方向の直線移動に加えて、ヨー/ピッチ/ロールの3軸の回転も検出する「6DoF(Degrees of Freedom)」に対応する。VR映像内のキャラクターに近寄ったり離れたりする観客の動きにVR映像が追従できる。

ピコテクノロジーのスタンドアローン型HMD「Pico Neo」の外観。
ピコテクノロジーのスタンドアローン型HMD「Pico Neo」の外観。
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