現在は「スマートフォンからの操作」にとどまっているIoT住宅。住人の行動を検知して能動的に機能するいわゆる「ホームオートメーション」の実現には、住人の動きをいかにして検知するかが鍵になる。スマホを携帯する屋外での行動や、履歴の残るネット上での検索・閲覧結果などは既に検知できているとも言える。次の課題は、スマホを持ち歩かない住宅内での行動検知だ。例えばカメラを使った動線解析は可能だが、死角を避けるために複数カメラを設置する必要があり、プライバシー的にも障壁は高い。
こうした中、家の中での動きについて圧力センサー内蔵の床など各種センサーを利用して動線を検知しようという動きが出てきた。横浜市らがIoT(Internet of Things)を活用した新規ビジネスモデル創出に向けた取り組み「I・TOP横浜(IoTオープンイノベーション・パートナーズ)」の取り組みの一環として行う、IoT住宅での実証実験「未来の家プロジェクト」だ。昨年に引き続き第2回として、2018年6月12日~9月24日にかけて合計14人の被験者による実証実験を行う。個人の生活パターンを定量的に評価することで、居住者に合わせた健康で快適な居住空間の実現を目指す。
タイトルと本文の「導線」は正しくは「動線」でした。お詫びして訂正いたします。タイトル、本文は修正済みです。 [2018/7/19 16:55]