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 来日したカナダBlackBerry(ブラックベリー)社のKaivan Karimi氏(Senior Vice President of Sales & Marketing, BlackBerry Technology Solutions)は、2018年7月17日に東京で報道機関向け会見を開き、ADASや自動運転の実現に向けた同社の製品や技術をアピールした。ADASや自動運転の実現には、セーフティーやセキュリティーの担保が非常に重要で、それには同社の製品や技術が最適だと主張した。

Kaivan Karimi氏。日経 xTECHが撮影
Kaivan Karimi氏。日経 xTECHが撮影

 セーフティーに関しては、2018年6月に発表したADAS向け車載ソフトウエアプラットフォーム「QNX Platform for ADAS 2.0」を中心に話した(当該ニュースリリース)。このプラットフォームを利用することで、セーフティー担保の証(あかし)といえるISO 26262 ASIL-Dへの準拠が容易になるとした。

 会見で力が入っていたのはセキュリティーである。同氏によれば、「BlackBerryと言えばスマートフォンメーカーと思っている人は少なくないが、我々は企業向けを中心に35年のセキュリティー事業の実績がある」。さらに車載ソフトウエアでは22年の実績があり、両事業で培った技術を合わせることで、業界最高の車載セキュリティーソリューションを提供できるとした。その具体例の1つとして2018年1月に発表したセキュリティー向けソフトウエアツール「Jarvis」を挙げた。このツールを使うことで、クルマのECU(電子制御ユニット)のソフトウエア(バイナリーコード)を分析し、サイバーセキュリティー上の潜在的な脆弱性を抽出できるという(関連記事)。

 プレゼンテーション後のQ&Aの時間には、報道機関から質問が出た。「クルマのECUは多数あるが、すべてのECUのOSをQNXにしないとセキュリティーを担保できないのか」という質問である。Karimi氏は次のように答えた。「現在QNXは、テレマティクス関連のECUやインフォテインメントシステム、統合クラスターパネルのECUに実装されている。現在のクルマには130~140を超えるECUが搭載されているが、今後はECUの集約が進み20~30のドメインコントローラーECUになるだろう。このドメインコントローラーECUにはQNXを搭載すべきだ。一方で、MCUが使われるようなECUはQNXでなくても構わない」(同氏)。

 そしてこう付け加えた。「自動運転車の市場投入が本格化するのは2025年。それに向けてクルマのECUの統合は徐々に進む。すなわち、当面、さまざまなOSを実装したECUがクルマに搭載される。セキュリティー向けソフトウエアツールのJarvisを、QNXだけでなく、さまざまなOSで使えるようにしたのはこのためだ」(同氏)。