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 複数のクラウドを活用する企業が増えてきた状況を見据え、クラウド間を連携する機能を備えた「iPaaS(インテグレーション・プラットフォーム・アズ・ア・サービス)」を提供するベンダーが、日本市場に注力し始めた。

 iPaaSを専業とする米ワーカート(Workato)は2018年5月、日本市場への本格展開を始めた。現在、日本で唯一のコンサルティングパートナーであるアーケイディア・コンサルティングの鈴木浩之社長は、「日本参入のきっかけは、米本社に日本のユーザー企業から利用したいと問い合わせがあったこと。米国では普及しているiPaaSだが、日本でも利用したい企業は確実に増えている」と話す。

 米インフォマティカ(Informatica)は、iPaaS「Informatica Cloud Application Integration(CAI)」を提供する。インフォマティカ・ジャパンの、近藤雅樹マーケティング本部長は、「ETL(抽出・変換・ロード)をベースにしたデータ連携ツールも人気だが、2018年に入ってiPaaSへの引き合いが強まっている」と話す。

 iPaaSは主に複数のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)や、SaaSとオンプレミス環境のシステムとのデータ連携を支援するための機能を提供する。クラウド間の連携はこれまで、案件ごとに個別に開発したり、CSVファイルなどを利用してデータだけ連携したり、といった方法で行っていた。

 iPaaSでは基本的にGUIベースのツールを提供することで、こうした手間を削減できる。ツールを使って「営業支援SaaSで管理している営業進捗データが更新されたら、CRM(顧客関係管理)のSaaSに格納している顧客データに進捗データを追加する」といった連携の流れを記述し、データ連携処理を作る。

iPaaSの概要
iPaaSの概要
営業担当者が商談の進捗を営業支援のSaaSに入力すると、iPaaSを介して接続する複数のSaaSのデータを連携し、商談に必要なデータを営業支援SaaS 経由で返す
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 Workatoの場合は、「これまでSIとして外部のITベンダーに発注していたような連携処理でも、エンドユーザーが開発できるようにしている」(鈴木社長)という。製品によっては、細かい処理はJavaやJavaScriptなどによって記述する必要があるが、WorkatoではノンプログラミングのGUIベースのツールだけで連携処理を開発する。