PR

 米国シリコンバレーに開発拠点を設ける新興企業OPENERは、2018年7月23〜29日(米国ウィスコン州オシュコシュ、現地時間)まで開催される世界最大級の航空機ショー「EAA AirVenture Oshkosh」に、電動の垂直離着陸(VTOL)機「BlackFly」を初めて一般展示した。

 これまで情報をほとんど表に出さない「ステルス企業」だったが、2018年7月12日にBlackFlyに人が乗って飛行する様子を撮影した動画やその仕様などを公開した(発表資料がある同社プレスサイト)。その公開直後とあって、実機の姿を一目見ようと、開幕日である23日の午前中からOPENERブースに絶え間なく人が訪れていた。その中には、「空飛ぶクルマ」を手掛ける米Terrafugiaのメンバーの姿もあった(関連記事)。

カナダ生まれのスタートアップ

 OPENERはもともと、創業者でCEOのMarcus Leng氏が、2009年8月にBlackFlyのコンセプトを着想したことをきっかけに生まれた。まず、カナダのオンタリオ州ワークワースで創業して研究開発を進め、2011年10月に最初の実証機でのフライトに成功したという。

ブースに展示されていた実証機。内部がむき出しである
ブースに展示されていた実証機。内部がむき出しである
(写真:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]
実証機の操縦席。中央に、食べ物などを入れる樹脂ケースがあり、身近なものを使った、「手作り感」がある機体である
実証機の操縦席。中央に、食べ物などを入れる樹脂ケースがあり、身近なものを使った、「手作り感」がある機体である
(写真:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]

 次に、BlackFlyの「バージョン1(v1)」モデルを試作し、2014年8月にフライトした。その成果を受けて、2014年9月に組織をOPENERとして再編成し、研究開発の活動の大部分をシリコンバレー(パロアルト)に移したとする。

 続いて、v2モデルを試作し、2016年2月に飛行させた。その後も飛行試験を続けて、2017年9月には、200ポンド(約91kg)の積載量で飛行距離は累計1万マイル(約16万km)に達したという。

ブースがある建物の屋外に展示されていたv2の機体
ブースがある建物の屋外に展示されていたv2の機体
(写真:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]

 その後、同年10月に「プレプロダクションモデル」と位置付ける「v3」を開発。現在、このv3が最新機に相当する。そして、v3を基にした製品を2019年から発売する予定だ。予定通りになれば、コンセプト開発からおよそ10年で実用化にこぎつけることになる。

 ブースには、最初の実証機とみられる機体と、v3の機体を出展していた。加えて、ブースがある建物の屋外に、v2の機体を展示していた。

ブースに展示されていたv3の機体
ブースに展示されていたv3の機体
(写真:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]