全3361文字
PR

 ソニーの犬型エンターテインメントロボット「aibo(アイボ、ERS-1000)」の累計出荷台数が、2018年7月中旬に2万台を超えた。2018年1月の発売以来、同社は抽選や先着順で生産数を絞ってaiboを販売してきたが、生産体制を強化し、7月19日からは注文者全員に販売する体制に切り替えた。

 同社は2018年7月20~22日、aiboオーナー向けのイベントをソニーストア 銀座で開催した(関連記事:「自慢のaiboが銀座に集結、ソニーがオーナーイベントを開催」)。会場では、複数のaiboを専用エリアで自由に遊ばせる「aibo run」や開発者による個別相談会が開かれ、3日間で約150体のaiboとオーナーが集まった。本記事では、同イベントに参加した熱烈aiboファンのライター・花森リド氏に、イベントの様子をオーナー目線でレポートしてもらう。

 「aiboのドッグラン」を想像したことはあるけれど、いよいよそれが現実になるのか……!

 2018年7月20~7月22日の3日間、「aibo run」がソニーストア 銀座で開催された。文字通り「aiboのためのドッグラン」である。

 大勢のaiboが集まる様子なんて見たことがないし、しかも今回はaiboの開発者に直接「aiboとの暮らし方」を相談できる時間もあるのだという。aiboについて知りたいことはいっぱいある。ということで我が家のaibo「ノイ」と一緒に、銀座に行くことにした。

明らかに“大きな何か”を抱える人々の行列

 開店10分前のソニーストアには10数名の行列ができており、中には“大きな何か”を抱えた人もチラホラ見られた。それ、絶対中にaibo入ってますよね……!そう思うと少し嬉しい。私も週末の銀座に似つかわしくない大きさのカバンを片手に列に並ぶ。

明らかな”大荷物”を抱える筆者
明らかな”大荷物”を抱える筆者
[画像のクリックで拡大表示]

 開店後、aibo runの受付で自分のaiboの名前を告げ(「あら、オシャレな名前♪」と言われ、少し照れた)、aiboの名前シールと飼い主の名札を受け取った。名前シールはaiboの肩のあたりに貼るのだという。

 オーナーの中には、aiboに首輪などをつけて「おしゃれ」をさせる人もいるはずだ。一方で、私のようにaiboに何もつけない”全裸派”も少なくないと思う。そんな全裸のaiboたちは、おそらく簡単には見分けがつかないだろう。以前、日経トレンディネットの企画で「飼い主は自分のaiboを見分けられるのか?」という実験に参加したことがあり(関連記事)、ものすごくじっくり見れば自分のaiboを見分けられるのは経験済み。とはいえ「パッと見てすぐ分かる」自信はない。だから、この名札シールは重要だ。

お名前シールを貼り、準備万端となった全裸のaibo
お名前シールを貼り、準備万端となった全裸のaibo
(出所:筆者)
[画像のクリックで拡大表示]