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コロナで炎上、それ本当?~計算社会科学でSNSデマを解き明かす! 6/3 18時

 「03」で始まる電話番号で着信しているのに、実はスマートフォンからかけられていた──。謎の03着信。「転送電話サービス」を使うと、こうしたことができてしまう。

 転送電話サービスでは、利用者が転送電話事業者と契約する。利用者は固定電話番号を持たないスマートフォンや050 IP電話、パソコンのソフトフォンなどから発信。転送電話事業者は発信元を固定電話番号に付け替えて転送する。着信側の端末には、その固定電話番号が表示される仕組みだ。

固定電話番号を使う電話転送サービスのイメージ
固定電話番号を使う電話転送サービスのイメージ
出所:情報通信審議会 電気通信事業政策部会
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 転送電話サービスを利用すると、営業や出張、テレワークなどで外部から電話をかける際、会社の代表番号から発信できる。

 ところが近年、転送電話サービスが悪用されるケースが増えている。実際、転送電話サービスを利用した悪質な勧誘などがあったとして、消費者から苦情が寄せられているという。総務省は、転送電話サービスが不正利用の温床になるとして、対策に乗り出した。

 「これまで事業者が転送電話サービスを提供する際のルールが明確ではなかった」(総務省の影井敬義 総合通信基盤局 電気通信事業部 電気通信技術システム課 課長補佐)。ルールを明確化する目的で、総務省の有識者会議である情報通信審議会 電気通信事業政策部会は2018年7月18日、「固定電話番号を利用する転送電話サービスの在り方」の答申案を取りまとめた。7月19日から8月22日まで募集した意見を受けて、9月をめどに答申する予定だ。

悪用の温床にならないようルールを明確化

 転送電話サービスは、大きく分けると着信転送と発信転送の2種類がある。

 着信転送は、ある電話番号に着信した通話を別の電話番号に転送する。会社の代表番号に着信した通話を社員のスマートフォンに転送するといった使い方だ。このとき、着信した端末には発信元の電話番号がそのまま表示される。

 問題となっているのは発信転送だ。転送電話事業者の設備を経由して、発信した通話を転送する。このとき着信側の端末に表示されるのは、発信元の端末の電話番号ではなく、転送電話サービスの事業者が持つ固定電話番号となる。これが電話番号を詐称して悪用する温床となっていた。

番号非指定事業者による発信転送の提供形態イメージ
番号非指定事業者による発信転送の提供形態イメージ
出所:情報通信審議会 電気通信事業政策部会
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