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 帝人は2018年8月22日、ポルトガルの自動車部品向けFRP(繊維強化樹脂)成形メーカーのイナパル・プラスティコ(Inapal Plasticos)を買収したと発表した。同社の全発行済み株式を2018年8月上旬に取得し、完全子会社とした。買収金額は数十億円とみられる。今回の買収を機に帝人は、欧州における自動車部品向け複合材料事業を強化する(図1)。

帝人グループ執行役員の中石昭夫氏
図1 会見する帝人グループ執行役員の中石昭夫氏
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 イナパル社は、ガラス繊維(GF)に熱硬化性樹脂を含浸させた「GF-SMC(シート・モールディング・コンパウンド)」シートを用いて成形した自動車部品のティア1サプライヤー。「クラスA」の基準を満たす高品質の外板部品などを、ドイツのフォルクスワーゲン(Volkswagen)やダイムラー(Daimler)、BMW、英ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)などに供給する。2017年の売り上げは約30億円で、欧州のGF-SMC部品市場で約10%のシェアを持つ。