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 この“Q”の挙動について、一部のユーザーが8月中旬以降、SNSや掲示板サイトにある投稿をした。「スマホの位置情報などがアララのサーバーに送られている」というのだ。

 “Q”は、QRコードメーカーで作成したQRコードを読み取ると、自動でスマホのIPアドレスやGPS機能を使った経度・緯度の位置情報、読み取り日時などをアララが管理するサーバーに送信していたという。送信されたデータは、そのQRコードの作成者にCSV形式で無料で提供していた。

QRコードメーカーの説明には、利用者のIPアドレスやGPS機能を使った位置情報、読み取り日時を取得できると書いてある
QRコードメーカーの説明には、利用者のIPアドレスやGPS機能を使った位置情報、読み取り日時を取得できると書いてある
(出所:アララ)
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 デンソーウェーブのサービス担当者は、「QRコードの作成者がマーケティングに活用できるように収集した情報を提供していた。収集した情報を作成者以外の第三者へ提供したり、デンソーウェーブとアララで利用したりしたことはない」と説明する。

ユーザーには「地図のQRコード」で使うと説明

 デンソーウェーブは、情報提供サービスの中止を発表した前日に当たる8月27日、スマホのGPS機能を使った位置情報の提供を中止した。GPS機能による位置情報は、ストーキングなどの犯罪に使われる可能性があるといった指摘が、SNSなどに投稿されたためだと考えられる。

情報提供サービス中止の発表日前日に、正確な位置情報(GPS機能で計測した緯度と経度)の提供を中止していた
情報提供サービス中止の発表日前日に、正確な位置情報(GPS機能で計測した緯度と経度)の提供を中止していた
(出所:デンソーウェーブ)
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 だが同社は、QRコード利用者の大まかな場所を通知するサービスは継続した。例えば、利用者の場所を「Minato-ku」や「Chiyoda-ku」といった地域で表示する。また、IPアドレスや利用日時といった情報も引き続きCSV形式でダウンロードできるようにしていた。

正確な位置情報の提供は中止したが、「Minato-ku」「Chiyoda-ku」といった地域名の提供は現在も続いている。画面は8月29日時点のもの
正確な位置情報の提供は中止したが、「Minato-ku」「Chiyoda-ku」といった地域名の提供は現在も続いている。画面は8月29日時点のもの
(出所:デンソーウェーブ)
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