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Touch Taiwan 2018の開幕式。テープカットには台湾の蔡英文総統(前列、右から4人目)も参加した(撮影:猪飼 二郎)
Touch Taiwan 2018の開幕式。テープカットには台湾の蔡英文総統(前列、右から4人目)も参加した(撮影:猪飼 二郎)
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 台湾・台北市で2018年8月29~31日に開催されたディスプレー関連の展示会「Touch Taiwan 2018」は、「マイクロLED」や「ミニLED」の展示に沸いた。地元台湾の液晶パネル大手の友達光電(AU Optronics:AUO)、群創光電(Innolux)、中華映管(Chunghwa Picture Tubes:CPT)、およびLED大手の隆達電子(Lextar Electronics)や晶元光電(Epistar)などが最新の開発品を展示した。

 マイクロLEDは、1辺が10μm程度の小さな発光素子である。この発光素子を敷き詰めることで、現在の液晶や有機ELよりも桁違いの高輝度、低消費電力のディスプレーを実現できる可能性がある。そこで、マイクロLEDにはソニーや韓国サムスン電子(Samsung Electronics)、米アップル(Apple)、米フェイスブック(Facebook)といった名だたる大企業が目を付け、相次ぎ参入している。

 今年に入ってからは、サムスン電子が1月に米国の家電見本市「CES 2018」で146型4KのマイクロLEDディスプレーを発表し、注目を集めた(関連記事「Samsungの146型『マイクロLED』ディスプレーに注目」)。また、ディスプレー分野の学会や展示会では、マイクロLEDの発表が相次ぎ、新たなトレンドになってきている(関連記事「マイクロLEDや量子ドット応用、ディスプレー学会の新潮流に」関連記事「マイクロLEDディスプレー、続々と姿を現す」)。

 しかし、マイクロLEDには大きな課題がある。それは、LEDチップの実装コストだ。チップの実装に時間がかかりすぎるのである。AR/VRに使う超小型ディスプレーなら大きな問題にはならないが、たくさんのLEDチップを実装しなければならないスマートフォンやテレビのディスプレーの場合、液晶や有機ELをすぐに置き換えることは難しい。

 それでも、今回のTouch Taiwanは、マイクロLEDの新開発品の展示で大いに盛り上がった。台湾各社は2020年を実用化の目標に置く。台湾は、液晶や有機ELでは韓国や中国の後塵を拝する。その一方で、LED産業は極めて盛んだ。Touch Taiwanの熱狂は、台湾メーカーがマイクロLEDにかける期待の大きさを感じさせた。

 マイクロLEDに先駆けて実用化が始まりそうなのが、ミニLEDである。マイクロLEDより一回りチップ寸法が大きい発光素子だ。液晶パネルのバックライト応用で実用化目前になっている(関連記事「『ミニLED』、液晶バックライトで実用化目前」)。今回のTouch Taiwanでは、ミニLEDの新開発品の展示も相次ぎ、脚光を浴びていた。

 以降では、今回のTouch Taiwanに展示された、台湾各社の最新の開発品を紹介する。