PR

 今年(2018年)で18回目を数えるディスプレー技術の国際会議「IMID(International Meeting on Information Display)」が、昨年(2017年)と同じ韓国・釜山の「BEXCO(Busan Exhibition and Convention Center)」で8月29~31日に開催された(図1)。19の国・地域から693件の論文が発表され、各会場も多くの聴講者で賑わった。IMIDは、ディスプレー分野におけるアジア最大級の国際会議としての地位を確固たるものにしつつある。IMIDの予稿は1ページだけの簡素な仕様なので、4ページのダイジェストペーパーが必要な「SID」や「IDW」などの国際会議に比べて投稿しやいことも、論文数が多い理由の1つだろう。

 論文の内訳のトップ3は、以下の通りである。

  • 1)Active-Matrix Devices(104件)
  • 2)OLED Frontplane(78件)
  • 3)Display Manufacturing and Equipment(60件)

 韓国の大学は企業と協同で実用化を目指して研究する場合が多いので、韓国のディスプレー産業をよく反映した分布になっている。韓国以外の国・地域別の論文数の上位トップ5は下記の通りだ。昨年以上に中国の躍進が目立つ。

  • 1)中国(85件)
  • 2)日本(61件)
  • 3)台湾(20件)
  • 4)米国(20件)
  • 5)ドイツ(10件)

 今年のスペシャルトピックス(Special Topics)は下記の通りである。SIDの動向とよく似ている。

  • 1)Quantum Dot(量子ドット)
  • 2)Micro-LED(マイクロLED)
  • 3)AR/VR/MR
  • 4)Stretchable/Deformable Materials and Electronics

 このうちマイクロLEDのセッションには小さな部屋が割り当てられていたため、聴講者が会場に入りきれずに急きょ椅子を追加したが、それでも立ち見が多かった。また、量子ドットもマイクロLEDも5月のSIDの時のフィーバーは一段落した感があり、実用化を目指した冷静な議論が始まったように感じた(詳細は総括編で報告予定)。

図1 IMID 2018の会場の「BEXCO」
図1 IMID 2018の会場の「BEXCO」
昨年と同じ会場だが、今年はセッション会場の割り当てが変更された。1階の展示会場のほぼ中央の「2Bホール」を丸ごと貸し切って展示会場とポスターセッションとし、その真上の2階の大型会議室を各セッション会場に割り当ててあり、昨年より分かりやすくなった。写真の奥には韓国の不動産の中でも特に人気の高い海雲台(ヘウンデ)の高層マンションが見える。
[画像のクリックで拡大表示]