PR

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は2018年9月10日、新システムへの切り替え作業の第3回を無事終えた。今回、「本丸」ともいえる旧みずほ銀行のデータを初めて新システムに移した。午前10時時点で、ATM(現金自動預け払い機)やインターネットバンキングなどに目立ったトラブルは起きていない。次回以降は移行対象の店舗数が一気に膨らみ、新システムへの切り替えプロジェクトは大きな山場を迎える。

店舗などでオンラインサービスの停止を周知した
店舗などでオンラインサービスの停止を周知した
[画像のクリックで拡大表示]

 第3回の移行では、旧みずほ銀行の勘定系システム「STEPS」で管理していた浅草橋支店や中目黒支店など6店舗の口座データを新システム「MINORI」に移した。移行作業に当たり、2018年9月8日午前0時から10日午前8時まで、ATMやインターネットバンキングなどのオンラインサービスを停止していた。

10月が山場に

 第3回で少数店舗の移行に成功したのを受けて、第4回から第7回までは100店舗規模で口座データを新システムに移す作業が続く。92店舗を対象とする第4回(2018年10月6日午前0時~同10月9日午前8時)が1つの山場といえそうだ。

新システムへの移行スケジュール
新システムへの移行スケジュール
[画像のクリックで拡大表示]

 新システムへの切り替え作業は2019年度上期に終える予定だ。既にみずほ銀行やみずほ信託銀行のそれぞれの勘定系システムで持っていた顧客の基本データのほか、旧みずほコーポレート銀行の勘定系システム「C-Base」で管理していた法人の口座データを新システムに移した。万一の事態に備え、移行を一旦とりやめて切り替え前の状態にシステムを切り戻す「フォールバックプラン」も用意しているが、発動したことはない。

 みずほFGにとって、今回の切り替えプロジェクトは避けて通れない道だ。2002年と2011年に発生した大規模なシステム障害の一因が、システムの老朽化にあったためだ。旧システムを使い続ける限り、金融とITを融合したFinTech関連の新サービスを迅速に投入することも難しい。新システムは「SOA(サービス指向アーキテクチャー)」を全面採用しており、障害の影響を極小化できるほか、新機能の追加・変更をしやすい作りにしている。