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 米Cadence Design Systems社は、ニューラルネットワークの推論処理に特化したIPコア「Cadence Tensilica DNA(Deep Neural network Accelerator) 100 Processor IP」(以下、DNA 100)を発表した(日本語ニュースリリース)。同程度のMAC(積和演算器)アレーサイズの競合品と比べて性能が最大4.7倍、単位電力当たりの性能が最大2.3倍と高いとする。

車載用途でのユースケース。左方下の青い色の「Tensilica DNA 100 Processor」が今回の新製品。センサーからの入力データを既存のDSPコアなどで前処理してから、DNA 100に入力する。Fusion はTensilicaブランドの汎用/IoT向けDSPコア。Visionは同ブランドのビジョン処理向けDSPコア。Cadenceのスライド
車載用途でのユースケース。左方下の青い色の「Tensilica DNA 100 Processor」が今回の新製品。センサーからの入力データを既存のDSPコアなどで前処理してから、DNA 100に入力する。Fusion はTensilicaブランドの汎用/IoT向けDSPコア。Visionは同ブランドのビジョン処理向けDSPコア。Cadenceのスライド
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 同社はこれまでビジョン処理用のDSPコア製品で「ニューラルネットワーク処理も可能」というスタンスでAI処理をサポートしてきた(関連記事)。今回、さまざまな機器での推論処理を狙ったIPコアを開発した。カメラをはじめとしたセンサーの入力データの1次処理はビジョン処理用DSPコアなどで行い、学習済みニューラルネットワークを使った推論処理を新製品で行う処理フローを想定している。

ネットワークのプルーニングや再学習で実効性能を高める。Cadenceのスライド
ネットワークのプルーニングや再学習で実効性能を高める。Cadenceのスライド
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 推論処理に特化したIPコアを市場投入するベンダーは少なくないが、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社によれば、ニューラルネットワーク処理のスパース性を増す("ゼロ"の重みやデータに対する演算を省く)機能を備えており、同じようなMACアレー規模の競合品よりも処理性能が高いとする。この機能は「Scalable Sparse Compute Engine」と呼ぶ内蔵のMACアレーで、ニューラルネットのプルーニングと再学習によって実現するという。