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 米ゼネラル・モーターズ(GM)の日本法人は2018年11月22日、シボレーブランドのスポーツカー、新型「カマロ」の部分改良車を国内で販売した。6代目となる新型カマロは2015年に全面改良し、2016年12月に国内でお披露目した(関連記事)。2017年11月から国内販売を始めていたが、今回の部分改良で販売増を目指す。

新型カマロ(SSクーペ)の外観
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新型カマロ(SSクーペ)の外観
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新型カマロ(SSクーペ)の外観
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新型カマロ(SSクーペ)の外観

SSクーペのコックピットとエンジンルーム
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SSクーペのコックピットとエンジンルーム
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SSクーペのコックピットとエンジンルーム

 「カマロは、シボレーブランドの中核を担うモデルだ」――。ゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏は記者発表会でこう述べた。日本市場におけるシボレーブランドの販売台数は、2016年の593台から2017年に809台に伸びた。2018年は10月末時点で721台に達しており、通年では1000台を超える見通しである。その牽引役がカマロだという。

日本のシボレービジネスと、6代目カマロの国内顧客層(出所:GM)
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日本のシボレービジネスと、6代目カマロの国内顧客層(出所:GM)
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日本のシボレービジネスと、6代目カマロの国内顧客層(出所:GM)

 カマロは50年以上の歴史があり、「国内では20年以上に渡って累計2万台以上が売れた」(同氏)という。古くからの顧客が多いと思われがちだが、第6世代カマロでは「74%が新規顧客」(同氏)とする。さらに、新規顧客の年齢層は「20代が最も多く、28%を占めた」(同氏)。若者のクルマ離れが叫ばれる中、「カマロに乗りたい若者は依然として多い」(同氏)とする。

ゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏
ゼネラルモーターズ・ジャパン社長の若松格氏
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 20代の顧客を獲得するために同社が力を入れているのが、SNS(交流サイト)などのデジタルを活用した情報戦略である。同社はマーケティング費用のほとんどをデジタル媒体に振り向けている。SNSでの情報発信に対し、「20代の反応は非常に早い」(同氏)。このため、「コメントが入ったら、すぐに返すなど、素早い対応に力を入れている」(同氏)。

 同社によると、顧客がクルマを購入する際、ネット上で過ごす時間は非常に長く、「少なくとも18時間以上はネット上で検討を重ねることがわかっている」(同氏)という。一方、販売店を訪れる回数は「5年前の5回から現在は2回未満に減った」(同氏)。このため、顧客の訪問を待つのではなく、「こちらから出向くアプローチが必要」(同氏)とする。今回、カマロの発表会見は渋谷で開催したが、それも出向くアプローチの一環とする。

 また、カマロといえばV型8気筒(V8)エンジンのイメージが強いが、第6世代から導入した排気量2.0Lの直列4気筒ターボエンジンが人気だという。第6世代カマロでV8エンジンを選んだ顧客は42%なのに対し、2.0Lエンジンを選んだ顧客は58%に達する。

 同氏は「アメリカ車らしさを訴求したい」と語る。アメリカ車らしさとは、人に優しいことだという。性別や年齢、人種に関係なく、さまざまな人が簡単に扱えるクルマを意味する。「階級社会の中で貴族のためのクルマを作るメーカーとは違う」(同氏)。「力強いV8エンジンや広々とした車室だけがアメリカらしさではない。例えば、エンジンの始動やシートの調整にいち早く電動機構を組み込んだのはGMだ」(同氏)。誰でも簡単に扱えるという点では、米アップル(Apple)の「iPhone」にも通じるところがあるという。

 安全にも力を入れる。GMは事故ゼロ、排出ゼロ、渋滞ゼロの「トリプルゼロ」というビジョンを掲げているが、「とりわけ重視しているのが事故ゼロである」(同氏)。そのために自動運転や運転支援の技術で常に先頭を走り、業界をリードする考えだ。