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 大日本塗料は触感や立体的な質感を表現でき、かつ対候性の高い加飾技術「DNTデジタルコーティングシステム」を開発、「第1回高機能塗料展」(第9回国機能素材Week、2018年12月5~7日、幕張メッセ)に出展した(図1)。インクジェット方式での印刷による加飾で、アルミニウム合金などの金属板やケイカル(ケイ酸カルシウム)などの建材、アクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)などの樹脂板などの基材に適用できる。印刷フィルムの貼り付けに比べて小ロットでも利用しやすい点、5~10年間美観を維持できる対候性を付与できる点などが利点としている。

図1 「DNTデジタルコーティングシステム」の展示
図1 「DNTデジタルコーティングシステム」の展示
樹脂板、金属板、建材に対して立体的な質感を表現できる。
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 基材に応じた下地塗装の上にインクジェットで印刷する。カラーインクでの印刷だけでなく、紫外線硬化樹脂をインクジェットで塗り重ね、微妙な凹凸を表現できる。展示ブースでは紫外線硬化樹脂を30回塗り重ねることで木目模様をリアルに表現したサンプルや、細い線状の模様を凹凸で表現したサンプル、炭素繊維強化樹脂のような質感のサンプルを展示(図2、3)。「平滑な面との違いを出すだけであれば数層でも十分」という。塗装の所要時間は層の数に比例して長くなる。インクジェットでの印刷層の上にトップコートを塗って仕上げ、光沢を調整するとともに対候性を得られる。

図2 木目調の模様
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図2 木目調の模様
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図2 木目調の模様
紫外線硬化樹脂を30層塗り重ねたもの(左)と、カラー印刷のみのもの(右)。
図3 線状の模様
図3 線状の模様
「線が凹んでいるように見えるようにした」(大日本塗料)が、実際には線の部分が凸になっている。
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 工場で意匠データ(画像データ)を基に印刷するため、版やフィルムを使わずに済む。スプレー塗装に比べても、揮発性有機化合物(VOC)を放出せずに済み、周囲に飛散する塗料のムダがない。白い板にオンデマンドで印刷、出荷でき、多品種少量生産や製品生産終了後の補修部品の生産に向くという。