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 武藤工業(本社東京)は、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)での造形が可能な3Dプリンターの最上位機種「MF-2500EP II」を発売した(図1)。材料押出法(FDM方式)の3Dプリンターで、最大造形サイズはX300×Y300×Z300mm。デュアルヘッドを採用しており、高速で出力できる。

図1:「MF-2500EP II」
図1:「MF-2500EP II」
(出所:武藤工業)
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 ヘッドの温度は最高300℃に設定可能。これにより、溶解温度が250~300℃のエンプラを造形できるようになった。加えてヘッド温度の制御方法を見直し、目標温度とのブレを抑えたとする。

 2つあるヘッドに種類の異なるフィラメントを装填でき、2色造形したり、一方をサポート材専用に使ったりできる。芯材に安価な材料を、表面にエンプラをと使い分ければ、造形にかかるコストを抑えられる(図2)。

図2:2種類の材料による造形
図2:2種類の材料による造形
(出所:武藤工業)
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 さらに、同一モデルを複製しながら造形する「デュプリケート機能」を搭載した(図3)。同機能では、造形テーブルの幅を2分割し、2つのヘッドを並行して稼働させられる。1種類の造形物を同時に2つ造ることにより、造形時間を短縮できる。このときの造形サイズはX150×Y300×Z300mmとなる。

図3:「デュプリケート機能」を使った出力
図3:「デュプリケート機能」を使った出力
(出所:武藤工業)
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