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 龍谷大学は現在の理工学部を改組し、「先端理工学部」を開設する構想を明らかにした。2019年4月に文部科学省へ設置を届け出て、翌2020年4月に新学部を開設する計画だ。新学部では、カリキュラムの充実や教育環境の整備を進めるとともに、国内の理工系学部で初めて「課程」制度を導入するなど教育制度を見直す。国際連合が定めた持続可能な開発目標「SDGs」や、日本政府が提唱する未来社会のコンセプト「Society5.0」などで求められる、社会の変化に対応できる理工学系人材の育成を目指す。

 新学部は、教育理念・目的として「自然・社会と科学との調和を重視し、幅広い教養と理工学の各専門分野における基礎知識・技能を身に付け、持続可能な社会の発展に貢献できる高い倫理観を持った技術者・研究者を育成する」ことを掲げる。1989年に設置され「倫理観を携えた技術者、研究者の育成」に取り組んできた理工学部を発展させる。