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 車載OS「QNX」を手がけるQNXソフトウェアシステムズは、デジタルコックピットの統合化を実現する車載ソフトウエアプラットフォームを「オートモーティブ ワールド2019」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)で展示した。

ハイパーバイザーのデモ
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ハイパーバイザーのデモ
QNXソフトウェアシステムズ ビジネスデべロップメントマネージャ(アジア太平洋地区自動車分野担当)の中鉢善樹氏に聞いた。

 自動車業界では2025年にかけてデジタルコックピットの統合化が進むと言われている。これはメータークラスターやインフォテインメント(IVI)、電子ミラーなど、複数の車載システムを1つのSoC(System on Chip)上で動かすことを指す。

 狙いは部品コスト(BOM)の低減である。旧来の機械式メーターはコストが安く、ディスプレーを使ったデジタルコックピットがBOMで対抗するのは容易ではない。しかし、複数の車載システムを1つのSoCに統合すれば、全体的にコストを下げられる可能性がある。

 そのために、1つのSoC上で複数のOSを動かす仮想化技術(ハイパーバイザー)を使う。高い信頼性が求められるメータークラスターや電子ミラーはリアルタイムOSのQNXで動かしつつ、IVIではケータイと同じ「Android」を使いたいといった要求に応える。