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 米Micron Technology(マイクロン)社は、同社と米Intel(インテル)社との合弁企業である米IM Flash Technologies社に関して、Intelが保有するIM Flashの株式を15億米ドル(約1644億円)で買収することを発表した(ニュースリリース1)。IM Flashは両社が共同で開発した相変化メモリー技術「3D XPoint」の半導体を製造する企業である。

米IM Flash Technologies社のホームページの一部。従業員募集のコーナー。(出所:同社のホームページ)
米IM Flash Technologies社のホームページの一部。従業員募集のコーナー。(出所:同社のホームページ)
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 今回の買収は、2018年10月に両社間で締結されたIM Flashの売買契約に基づく(ニュースリリース2)。この売買契約では、MicronがIM FlashのIntel持ち株を15億米ドルで2019年1月1日以降に買収する権利が設けられている。Micronがその権利を行使するか否かは留保となっていたが、今回、これが行使された形になる。Micronには、この権利を行使すると発表してから6~12か月以内に取引を完了する義務が生じる。

 Micronは、今回の買収が非GAAPベースの業績に与える影響は大きくはなく、2019年度やさらに長期の投資計画に変更はないとしている。また、2018年11月29日時点で約10億米ドルあったIM Flashに対する負債が、今回の買収により同社のバランスシートから抹消されるという。

 一方Intelは、今回の買収はIntelの計画に織り込み済みであり、さらに今後も1年間以上にわたりOptane製品を提供するための製造オプションを確保している、と声明を出した(ニュースリリース3)。Optaneは、3D XPoint技術を使った不揮発性メモリー製品のIntelのブランドである。