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 SUBARU(スバル)は2019年1月23日、群馬製作所(本工場、矢島工場)の操業を1月16日夜に停止したと発表した。一部の車種の電動パワーステアリング装置(EPS)に不具合が判明したためである。安全性を最優先し、同製作所における全ての車両の生産・出荷と該当する車種の新車登録を停止した(図1)。

スバルの群馬製作所
図1 スバルの群馬製作所
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 EPSの不具合に該当する車種は、小型SUV(多目的スポーツ車)「XV」と中型SUV「フォレスター」、小型車「インプレッサ」の3車種。いずれも同社の新プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」の適用車である。

 現時点で、2018年12月下旬から2019年1月16日までに生産した車両が対象になるとしているが、今後の調査で生産期間が広がる可能性もある。対象車種の台数は明らかにしていない(図2)。

中型SUV「フォレスター」
図2 中型SUV「フォレスター」
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 同社は2017年秋に、無資格者による完成車検査の問題が発覚した。その後も相次いで新たな不正が発覚し、品質に関する信頼が揺らいでいる。再発防止に向けた取り組みを進めている中で今回、同社の成長を支えるSGP適用車でも品質問題が発生した。