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 米ON Semiconductor(オンセミ)社(ホームページ)は、自動車の電動パワーシートのモーターとヒーターを1チップで制御できる7チャネル出力のハーフ・ブリッジ・プリドライバーIC「NCV75xx」を開発し、2019年1月16日〜18日に東京ビッグサイトで開催された「第11回[国際]カーエレクトロニクス技術展」で展示した。nチャネル型MOSFET(例えば、同社の「NVMFS5C450NL」)を外付けして使用する。5個のブラシ付きDC(直流)モーターと1個のヒーターを駆動することが可能だ。

開発中のハーフ・ブリッジ・プリドライバーICの説明パネル。7チャネルのハーフブリッジ回路でモーターを5個、ヒーターを1個駆動できる。
開発中のハーフ・ブリッジ・プリドライバーICの説明パネル。7チャネルのハーフブリッジ回路でモーターを5個、ヒーターを1個駆動できる。
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 現在、電動パワーシートには、快適性をより高めるために複数のモーターが採用されている。例えば、シート背面のリクライニング用、シートの高さ調整用、シートの前後調整用、シート座面の傾き調整用、ヘッドレストの高さ調整用などである。開発中のICを使えば、電動パワーシートに必要なすべてのモーターを、MOSFETを外付けするだけで駆動できる。「用途によっては、5個を超えるモーターを使う電動パワーシートもあるが、それでも今回のICを2個使えば対応できる」(同社の説明員)。