全1075文字
PR

 フランス・ルノー(Renault)は2019年1月24日、会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)氏が退任し、新会長にフランス・ミシュラン(Michelin)CEOであるジャンドミニク・スナール(Jean-Dominique Senard)氏が就任すると発表した。ルノー新CEOには、副CEOのティエリー・ボロレ(Thierry Bollore)氏が就く。これを受け、日産自動車の社長兼CEOである西川広人氏は記者会見を開き、「我々のアライアンスパートナーが大きな一歩を踏み出した。この新体制を大いに歓迎したい」と述べた。

ルノー新会長のジャンドミニク・スナール氏(出所:ルノー)
[画像のクリックで拡大表示]
ルノー新会長のジャンドミニク・スナール氏(出所:ルノー)

 「スナール氏とは直接仕事をしたことはないが、優れたビジネスパーソンであり、経験豊富な人物と認識している。パートナーとして尊敬でき、透明性も十分にある。歓迎したい」(西川氏)。

 「スナール氏には日産の取締役会に早く加わってもらい、ガバナンスのあり方について一緒に議論したい。そのために、できる限り早い段階で臨時株主総会を開きたい」(同氏)とする。臨時株主総会は「最も早い場合で4月の第2週」(同氏)になる見通し。そこでは取締役メンバーの交代(ゴーン氏とスナール氏の入れ替え、およびグレッグ・ケリー(Greg Kelly)氏の解任)のみを決議する。「それ以上の変更はガバナンス特別委員会の答申を待ってから」(西川氏)とする。